不動産の共有持分とは?QA形式で分かりやすく解説

共有持分とは

共有持分とは、一戸建てやマンション、土地、アパートなど1つの不動産を複数人で所有している状態(共有名義不動産)で各共有者がもつ所有権の割合のことをさします。

共有持分を所有するケースで多いのが、相続のタイミングです。私も共有持分を所有することになったのは父が他界し、私が相続人になった時です。司法書士に登記手続きを依頼しました。

共有持分の割合を確認する方法を教えてください。

あなたの共有持分の割合は、法務局で登記事項証明書(全部事項証明書)を取得することで確認できます。

共有持分を売ることはできますか?

はい、共有持分のみを売却できます。法的にも他の共有者の同意を得なくても勝手に売ることが認められています。※<民法第206条>

共有名義不動産全体を売却したい時は、共有者全員の同意が必要です。共有持分のみの売却は、共有者の同意が必要ないことがポイントです。

youtube動画「共有名義の不動産を一人が勝手に売れるのでしょうか?」で確認してみましょう。

共有持分の売買価格を決める法律はありますか?

共有持分の売買価格を決める法律はありません。売主と買主が合意した金額が売買価格となります。他の共有者が経済的余裕があり共有名義不動産全体を単独所有したい場合を除き、持分の売買価格は安くなります。

共有持分は誰がなんのために買うんですか?

共有持分は、主に持分専門の買取業者が利益を得るために買取ります。あなたの共有持分を買い取って不動産の共有者になり、他の共有者に持分を売却する、もしくは他の共有者の持分を買い取って共有名義不動産全体を売却し利益を得るために買うんです。

共有持分の買取相場を教えてください。

共有持分のみの買取相場は、市場価格の3割から5割が目安。但し、不動産の立地や状態、持分割合などによって買取査定額は異なります。複数の買取専門業者に査定依頼をすることで売却相場、一番高い売却額を知ることができます。

共有持分を売却する流れについて教えてください。

①売却査定額・売却条件を確認②売買契約の締結③決済・持分の移転登記という流れになります。

共有持分を売りたいのですが買取専門会社と専門仲介の不動産会社、どちらに相談すればいいですか?

どちらにも相談しましょう。絶対買取専門会社の方が高い、絶対専門仲介の方が高い!ということはありません。あなたの持分をどちらが高く評価してくれるのかは査定額で判断できます。