共有持分を売却するなら買取専門業者と仲介会社、どちらが高く売れるのか?

共有名義不動産は、共有者全員の同意がないと売れない!でも、自分の共有持分だけなら他の共有者の同意がなくても売れるんだ!ということが分かって共有持分の売却についてインターネットでいろいろ調べていると買取を専門と謳っている不動産会社と仲介での売却をサポートしてくれる不動産会社の情報が散見します。

実際のところ、どちらに持分売却の相談をした方がいいのか教えてほしい・・・そんな方が多いのが実情です。なぜなら、買取専門会社は、なぜ買取の方が良いのか!をメリット・デメリットをふまえ強く主張している一方、仲介会社もなぜ仲介の方が持分買取専門業者より高く売れるのか!を目的や売却手法の違いで主張しているからです。

持分の売却価格が絶対買取業者の方が高い!いや、仲介に頼んだ方が絶対高い!というようなことはありません!

あくまであなたが所有している不動産の共有持分の価値をどう査定するか?買い取ったことで、仲介したことでどれくらい収益を見込めるのか?で算出された査定額がどちらの方が実際に高かったのか?は比較してみないと分かりません。また、持分売却に際する条件や特記事項なども異なるので詳細を確認したうえで判断する必要があります。

共有持分のみの売買は、一般的な不動産会社では取り扱いが難しく、大手不動産会社も積極的に取り組んでいないので買取専門業者、仲介会社問わず実績・経験がある不動産会社への相談がのぞましいです。納得できない査定額なら売らなければいいだけのことです。

買取専門業者や仲介会社より弁護士に相談したほうがいいですか?

他の共有者の要望や経済力、話し合いに応じる姿勢などによっても相談先が変わってきます。共有者が実際に住んでいて売りたくはないから話合う機会をもうけずに拒否している状況、共有者はある程度経済力がある、といったケースの場合、共有名義不動産のトラブルに強い弁護士に代理人になってもらうことで共有者に持分を買い取ってもらう、結果的に共有名義不動産全体を売却する、といった具合で見ず知らず第三者が共有者になることなく適正な市場価格に応じた持分割合を現金化できる可能性があります。

但し、共有者が持分を買い取れる経済力がない!共有関係が複雑すぎる!共有者の人数が多いといったケースは、弁護士費用がかかるうえ、解決までの時間もかかる、最終的に競売にかけられて共有名義不動産全体の売却額も想定より安くなってしまった!ということにもなりかねません。他の共有者があなたの持分を買い取る経済力がない、持分相当の賃料支払いもできない、揉め事が強いストレスになっている、早く現金化したい!のであれば買取専門業社や持分専門の仲介会社に相談したほうが良いと考えます。